山本未央税理士事務所

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文書作成日:2024/11/07
診察券とマイナカード一体化への補助金

 健康保険証の新規発行の終了まで、あとわずかとなりました。マイナ保険証の利用率も伸びてきています。

 一方で政府(デジタル庁)は、診察券や医療費助成受給証とマイナンバーカードの一体化も促進しており、医療機関・薬局を対象とした補助金の受付も開始しています。今回はこの補助金の内容について確認したいと思います。

 補助金制度は、@医療費助成受給者証と、A診察券、それぞれがマイナンバーカードと一体化するためのレセコン・再来受付機の改修に係る費用を支援するものです。


@医療費助成受給者証のオンライン資格確認の実施にあたってのレセコン改修への補助金:

対象補助額(千円未満切り捨て)
診療所(※1)、
薬局(大手チェーン薬局以外)
5.4万円を上限に補助
(事業費7.3万円を上限にその3/4を補助)
大型チェーン薬局3.6万円を上限に補助
(事業費7.3万円を上限にその1/2を補助)
病院(※1、※2)28.3万円を上限に補助
(事業費56.6万円を上限にその1/2を補助)

(※1)診察券利用に伴う改修を行った場合も対象経費に含めることができます(上限額は同一)。

(※2)再来受付機の改修を合わせて行った場合、60.0万円を上限に補助(事業費120万円を上限にその1/2を補助)となるか40.0万円を上限に補助(事業費120万円を上限にその1/3を補助)となります。補助要件は下記Aの【補助要件】をご参照ください。

 なお、医療費助成の受給者証のオンライン資格確認は、2024年度は全国183自治体(22都府県と161市町村)で実施予定です。一度改修したら、参加自治体や受給者証の種類が増える都度の追加改修はありません。


Aマイナ診察券のためのレセコン・再来受付機等の改修等への補助金:

対象補助額(千円未満切り捨て)
診療所5.4万円を上限に補助(※2、※3)
(事業費7.3万円を上限にその3/4を補助)
病院@再来受付機等の改修を含む60.0万円を上限に補助(※1、※4)
(事業費120万円を上限にその1/2を補助)
40.0万円を上限に補助(※2、※4)
(事業費120万円を上限にその1/3を補助)
A再来受付機等がない場合28.3万円を上限に補助(※2、※3)
(事業費56.6万円を上限にその1/2を補助)

【補助要件】

(※1)2023年10月末から2024年11月末までのいずれかの月のマイナ保険証の月利用件数の総数が500件以上であることが要件です。

(※2)2023年10月末のマイナ保険証の利用率と比較して、2024年1月以降の平均利用率が5%以上増加したことが要件です。
(注)2024年1月以降の利用率を算出し、5%を超えた時点で申請要件を満たすことといたします。

(※3)医療費助成の受給者証に伴う改修を実施する場合は、上記@の(※1)をご覧ください。((※2)の要件は不要となります。)

(※4)医療費助成の受給者証に伴う改修を実施する場合でも、上限は同一です。


 申請期間は2025年2月1日までで、2023年11月11日以降に実施した改修が対象です。なお、申請は、@とA、一括で行う必要がありますのでご注意ください(改修は、@とA別々の機会に実施可能)。

 補助金の申請手続きは、医療機関等向け総合ポータルサイトから行うことができます。

[参考]
 デジタル庁リーフレット「医療費助成の受給者証及び診察券のマイナンバーカードへの一体化に関する補助金の申請受付を開始します(2024年10月24日更新版)

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